必ず守るから、だから、笑って


「おーい、晴葵。“アイツ”から連絡きた。倉庫着いたってよ」


四柳くんが先程通知が来てたらしいスマホを片手に、目線をこちらに向けて言う。


“アイツ”とは、もう1人の幹部のことだろう。



「ん、りょーかい。希愛、“アイツ”に惚れちゃダメだからね?」


「うちの総長は独占欲強いやつは嫌われるって知らんらしい」



どんな心配してるの、晴葵。


私は君にゾッコンだよ、なんて口が裂けても言わないけど。



「あー、でも、希愛。“アイツ”は壱星が無理矢理ウチに入れて、無理矢理幹部にさせたから。もちろん脅しで。それだけは頭に入れといてね」


「うん?分かった」


いっくん、怖すぎないか。


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