必ず守るから、だから、笑って
頭の中でいくら考えてもピンとくる答えは出ない。
だって私は弱くない。
一応幼い頃から護身術を習っていたおかげで全国トップの総長にもなってるし、その実力が衰えているつもりはない。
慢心してる訳ではないけれど。
日常の中にいるような可愛い女の子にはなれないくらい、強くなってしまった。
「希愛は弱くないよ。ただ、俺は俺の大切な人を守りたいだけ」
私が理解できないことを悟って、朔が答えてくれる。
「まぁとりあえず座りなよ〜。立ったまま話すなんて疲れるしぃ〜」
そんないっくんの一言で朔は空いてたソファに。
そして私と晴葵は元いた場所に。
…つまり、私は晴葵の膝の上に。