必ず守るから、だから、笑って


2回目だとしても慣れないこの体勢。


それなのに皆は何もないかのように平然としている。


「さ、みんな座ったことだし、昔話でもしよっか」


晴葵がそう口を開くと皆の顔が真剣な表情に変わる。


「まぁ、まずは俺からだよな。希愛分かんねぇことばっかだろ?」


口を開いた朔の言葉に頷く。



「そうだなぁ。まず、希愛が姿消してから、俺たち集まったわけよ」


思わず、うっ、と声が出る。

罪悪感で押し潰されそうで。



「希愛(あたま)がいない水煉なんて、水煉じゃないって即決まって、そっからダラダラ走りも抗争もやめて過ごしてたらいつの間にかなくなったことになってたってわけ」


「そんなときに僕と晴葵が会いに行ったんだよ〜ん」



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