必ず守るから、だから、笑って
尋ね人
チュンチュン、と爽やかなスズメの鳴き声で顔を上げる。
……もう朝か、早いな。
目の前にあるパソコンを閉じ、学校に行く支度を始める。
蒼空の仲間たちに会ったおかげで、さらに早く奴を始末しなければいけない、と改めて決意した。
あんなに素敵な人たちを悲しませるなんて許せない。
あれから私は2日間ぶっ通しで新堂についての資料を集めていた。
ちゃんとコーヒーを飲みながら、軽食は挟んでいたし、2日間くらい寝なくてもなんとかなる。
…まぁ、今日が抗争とかになっていたら死んでいたかもしれないのだけれど。
アイツが今どこでなにをしているか分からないけど、もう私の大切な人は傷つけさせないよ。
そしてあの日。
つまり2日前。
あれから月霞のみんなとしばらく話していて気づいたことがある。
1つは蒼空が私の正体をなにひとつ言っていないこと。
2つはもう1人の幹部がとてつもなく強いこと。
まぁ、まだ会ったことないし、会うこともないだろうけど。
もう倉庫に出入りするつもりはない。