いつか、さくらを片手に君に逢いに行くその日まで…
くろ色〜悲しい〜



「トン…トン…トトん…トーン…」
「ドレ…ソド…ファファシ…ミード」

よく晴れた青空、風が気持ちいい教室。
でも何でだろう? なぜか、気持ちがすっきりしない。気づけば、嫌いなピアノのメロディーまで口ずさんでしまっているのだ。

放課後の廊下には誰ひとりたっていない。
立っていいるのは私だけ…。立ち止まっている事に気がついた私は、誰もいない校舎を歩く。ほんとに春なのか?と思うくらい、身体中の毛穴という毛穴から汗がでるのだ。ベタベタして気持ち悪い…。
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