いつか、さくらを片手に君に逢いに行くその日まで…
あお色〜涙〜

あの事があってから、ずっと彼の事を考えている。 今日も澄んだ青空、桜が舞う綺麗な校庭を見てもあまり綺麗だとは思えない。

あの姿を見てしまったのだから…

あれはまるで、天使だった。太陽の光、雲、窓の反射も、何もかも彼の味方しかたしかにしていなかった。ピアノの音も綺麗だったなぁー。
あれは、ピアノが嫌いな私でも聞きたくなってしまうような音だった。
彼が、音を出していたというか、操っているようにも見えた…。

「奏の、性格なんだろうなぁ。あの音は」

あっヤバい。授業中なのに…。怒られると思ったが、担任の先生が不在だった為周りに変な目で見られるくらいにしかならなかった。

また会いたいなぁ。
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