瑠璃色の世界で、君に終わらない恋をした。
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「柚歌ごめーん!私と秀くん用事があるから、先に帰ってて!」
わざとらしく両手を合わせた那月が私に向かってそう叫んだのは、きっかり三時間のカラオケをようやく終え、店を出た直後の事だ。
「柚歌ちゃん本当ごめんなー。ちょっと那月借りるわ!」
秀くんまでそんな事を言い出した頃には二人が企んでいることをなんとなく察したけれど、もう時すでに遅し。
泰輝くんと私は、完全に二人のペースに巻き込まれてしまっていた。
「あ、そうだ!柚歌は泰輝くんに駅まで送ってもらいなよ!」
「え?大丈夫だよ!別に、私一人で帰れるし」
那月の大根役者っぷりに、思わず吹き出しそうになる。
夕方といえど七月の太陽はまだギラギラと明るく、駅前は人通りも十二分だ。
「あーダメダメ!女の子なんだから危ないよ。おい、泰輝!柚歌ちゃんの事は頼んだぞ」
今度は秀くんが、那月に負けず劣らずのわざとらしさでけしかける。
私は笑いを噛みころしながら"お似合いの二人だなぁ"と感心すら覚え始めていた。
「柚歌ごめーん!私と秀くん用事があるから、先に帰ってて!」
わざとらしく両手を合わせた那月が私に向かってそう叫んだのは、きっかり三時間のカラオケをようやく終え、店を出た直後の事だ。
「柚歌ちゃん本当ごめんなー。ちょっと那月借りるわ!」
秀くんまでそんな事を言い出した頃には二人が企んでいることをなんとなく察したけれど、もう時すでに遅し。
泰輝くんと私は、完全に二人のペースに巻き込まれてしまっていた。
「あ、そうだ!柚歌は泰輝くんに駅まで送ってもらいなよ!」
「え?大丈夫だよ!別に、私一人で帰れるし」
那月の大根役者っぷりに、思わず吹き出しそうになる。
夕方といえど七月の太陽はまだギラギラと明るく、駅前は人通りも十二分だ。
「あーダメダメ!女の子なんだから危ないよ。おい、泰輝!柚歌ちゃんの事は頼んだぞ」
今度は秀くんが、那月に負けず劣らずのわざとらしさでけしかける。
私は笑いを噛みころしながら"お似合いの二人だなぁ"と感心すら覚え始めていた。