瑠璃色の世界で、君に終わらない恋をした。
健ちゃんと出会ったのは、私がこの町に出てきて一年ほど経った頃だった。
あの日私は、同期の藍ちゃんに半ば無理矢理連れて行かれたクラブで、健ちゃんとその相棒の彰人くんに声を掛けられた。
健ちゃんと彰人くんは三つ年上ということもあって、随分場慣れしているように見えた。
二人を警戒する私をよそ目に、藍ちゃんは彰人くんにお酒を奢ってもらっては、上機嫌で踊り続けた。
三人が揃ってテキーラを呷り出した頃、私は煌びやかなネオンと爆音の中に少しもなじめないまま、多忙を極めるバーテンダーが適当に作った、随分奇妙な味のするモスコミュールをだらだら飲んでいた。
退屈を持て余して溶け出した氷までストローで吸い上げているうちに、彰人くんと藍ちゃんは何処かに消えていた。
その夜藍ちゃんの部屋に泊まるつもりだった私は仕方なく、健ちゃんに着いていく事にした。
アルコールも手伝って、どうにでもなればいいと思ったのも事実だ。
あの日私は、同期の藍ちゃんに半ば無理矢理連れて行かれたクラブで、健ちゃんとその相棒の彰人くんに声を掛けられた。
健ちゃんと彰人くんは三つ年上ということもあって、随分場慣れしているように見えた。
二人を警戒する私をよそ目に、藍ちゃんは彰人くんにお酒を奢ってもらっては、上機嫌で踊り続けた。
三人が揃ってテキーラを呷り出した頃、私は煌びやかなネオンと爆音の中に少しもなじめないまま、多忙を極めるバーテンダーが適当に作った、随分奇妙な味のするモスコミュールをだらだら飲んでいた。
退屈を持て余して溶け出した氷までストローで吸い上げているうちに、彰人くんと藍ちゃんは何処かに消えていた。
その夜藍ちゃんの部屋に泊まるつもりだった私は仕方なく、健ちゃんに着いていく事にした。
アルコールも手伝って、どうにでもなればいいと思ったのも事実だ。