瑠璃色の世界で、君に終わらない恋をした。
「私たち、いい友達持ったよね」
「そうだね。大事にしないとな」
風に乱された私の髪を、泰輝は何度も指で梳いた。波のざわめきが耳を塞いだ。
髪にも血が通ったみたいだ。そんな事を真面目に思った。
家に帰り着きベッドに飛び込んだ頃には、焼けた肌がすっかり干上がって、キシキシと痛みだしていた。
充実していた今日という1日を振り返ると、たまらなく愛しい気持ちが込み上げてくる。
私の心は、かつてない程満たされていた。
大切な人の存在がなんでもない日常をこれ程までに変えてしまうなんて、私は今まで知らなかったのだ。
勉強机の一番上の引き出しを開けてみる。
あの日以来使う事の無くなったカッターナイフの上で、ピンク色の貝殻は艶々と光っていた。
私はその存在を確かめるように、毎日毎日手に取った。
小さなオーロラは、私の大きな希望だった。
もう一人じゃない、そう思えた。
その輝きを二度と失わないように、私はそれを引き出しの中に再び閉じ込めた。
「そうだね。大事にしないとな」
風に乱された私の髪を、泰輝は何度も指で梳いた。波のざわめきが耳を塞いだ。
髪にも血が通ったみたいだ。そんな事を真面目に思った。
家に帰り着きベッドに飛び込んだ頃には、焼けた肌がすっかり干上がって、キシキシと痛みだしていた。
充実していた今日という1日を振り返ると、たまらなく愛しい気持ちが込み上げてくる。
私の心は、かつてない程満たされていた。
大切な人の存在がなんでもない日常をこれ程までに変えてしまうなんて、私は今まで知らなかったのだ。
勉強机の一番上の引き出しを開けてみる。
あの日以来使う事の無くなったカッターナイフの上で、ピンク色の貝殻は艶々と光っていた。
私はその存在を確かめるように、毎日毎日手に取った。
小さなオーロラは、私の大きな希望だった。
もう一人じゃない、そう思えた。
その輝きを二度と失わないように、私はそれを引き出しの中に再び閉じ込めた。