瑠璃色の世界で、君に終わらない恋をした。
「あっいたいた!秀くーん!」
改札口前の広場に着くや否や、那月は私を置いて一目散に駆け出した。
その先に立っていた東砂原高校の男子生徒二人組は、特別派手という訳ではないものの、よく焼けた肌に真っ白いカッターシャツが映えていて、混雑し始めた駅の中でもそれなりに目を引く。
親しげに話す三人を少し離れた場所からしばらく眺めていると、次第に身の置き所がないような気になってきた。
いっそ走ってここから逃げ出してしまおうか……
あらぬ考えが頭を過ぎる。
「柚歌ー!こっちこっちー」
「えっ、あ、うん!」
大きな声で名前呼ばれて逃げ場を失った私は、意を決してその輪の中に飛び込んだ。
「葉山柚歌ちゃんです!」
那月は後ろに隠れていた私を、二人の前にややハイテンションに差し出しながら紹介した。
「それから、こっちは私の彼氏の竹原秀明くん」
秀くんは概ねイメージ通りの雰囲気だったので、紹介されるまでもなかった。
改札口前の広場に着くや否や、那月は私を置いて一目散に駆け出した。
その先に立っていた東砂原高校の男子生徒二人組は、特別派手という訳ではないものの、よく焼けた肌に真っ白いカッターシャツが映えていて、混雑し始めた駅の中でもそれなりに目を引く。
親しげに話す三人を少し離れた場所からしばらく眺めていると、次第に身の置き所がないような気になってきた。
いっそ走ってここから逃げ出してしまおうか……
あらぬ考えが頭を過ぎる。
「柚歌ー!こっちこっちー」
「えっ、あ、うん!」
大きな声で名前呼ばれて逃げ場を失った私は、意を決してその輪の中に飛び込んだ。
「葉山柚歌ちゃんです!」
那月は後ろに隠れていた私を、二人の前にややハイテンションに差し出しながら紹介した。
「それから、こっちは私の彼氏の竹原秀明くん」
秀くんは概ねイメージ通りの雰囲気だったので、紹介されるまでもなかった。