極甘ストロベリィ
あまりに間抜けな顔だったのか、佳世ちゃんは一瞬きょとんとする。
でも直後、かぁっと赤くなって両手をブンブン左右に降り出した。
「あ、ち、違っ…今のは違うっ」
「……」
「付き合うっていうか、えと、堤くんは好き…あー、違う!友達だけど……!」
黙って聞いていると、佳世ちゃん得意の墓穴を掘る言動が炸裂しまくり。
俺は逆に冷静に頭の中で分析中。
今のをまとめると…
佳世ちゃんにとって俺は友達だけど、付き合ってもいい存在ってこと…!!!?
自分でも都合のよすぎる解釈だとは思うけど、一度いい方へ考えると後ろ向きな考えはすべて削除されてしまう。
だから、俺は……
「佳世ちゃんっ!!」
「は、はいっ?」
顔を赤くする佳世ちゃんの手を握ってこう言ったんだ。
「キスしよう!」
俺の突然の提案に佳世ちゃんはきょとんとしたまま動かない。
完全にフリーズしちゃってる。