極甘ストロベリィ

      □
「っ、えぇぇ!!!?……げほげほっ」



「ちょ、佳世ちゃん!!」




放課後になり、佳世ちゃんとふたりでジュースを飲みながらヒデのことを話している。

ちなみに佳世ちゃん達の試合は、3対2で惜しくも敗れてしまった。
まあ、佳世ちゃんは清々しそうにグラウンドから戻ってきたけど。
本人曰く
『頑張ったからいいの』
だ、そうだ。

で。話を戻すと、俺は今佳世ちゃんにヒデの気持ちを伝えたわけで。

佳世ちゃんは凌ちゃんの親友だし。




「わ、別れ…っ!!?」



「そ。別れるって」




まだむせそうな佳世ちゃんの背中をさすりながら、相づちをうつ。




「なんでっ!!?」



「ヒデさあ、自分が凌ちゃんのことを好きって思ってないみたいでね」



「そん、な……」




自分のことみたいに落ち込む佳世ちゃんに、俺は何も言えない。

佳世ちゃんに言ったのは、別れた時に凌ちゃんを支えてほしいからであって



―――佳世ちゃんを落ち込ませるためじゃないのに

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