極甘ストロベリィ
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「ぶはははははっ。つえーっ!凌ちゃん、つえーっ!!」




俺の隣で爆笑しているこいつは、今池秀弥(いまいけ ひでや)。


すげぇお調子者の俺の友達……つか悪友。



昼休み、凌ちゃんに佳世ちゃんから引き離された俺は、秀弥と共に屋上に来ていた。




「笑い事じゃないだろ、ヒデっ」



「あはははっ、だってよー」




ヒーヒー言いながらお腹を抱えて笑う秀弥は、ぶっちゃけ……



「ウザイ……」



「うぉっ?そりゃ、ないっしょ!堤くーん」




……だから、そういう口調がウザイんだって…!




「てかさ、ケンがそんなに気になる子って珍しくね?」




俺に抱きつきながら聞いてくる秀弥。


ただでさえ、今は日差しが強くて暑いっつうのに……


俺は、その手を払いのけながら答えた。




「まあ、理想だし」



「凌ちゃんが?」



「ち が う !佳世ちゃんっ」



「あはは、わりぃわりぃ。つか、理想って何よ?」




今度は俺の肩に腕を乗せながら聞いてくる。


だから暑苦しいんだって……



俺は、ため息をついて口を開いた。




「話してなかったっけ……」



「おー。隠し事はナーシよっ」



秀弥はニヒヒッと笑いながら俺の頬をつつく。



俺はそれを払いのけ、話を始めた。




なんで、あんなに佳世ちゃんが気になるのか、を。

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