極甘ストロベリィ
「んー、いい天気っ」




朝7時。目を覚ました私、芹沢佳世は、シャッとカーテンを開けた。



今日から私は高校2年生になる。


新しい友達、新しい先生!!



楽しみだなあっと思いながら制服に腕を通す。



……当たり前だけど、このときはあんな奴に出会うなんて考えてもいなかった。















「凌っ、おはよー」



「あ、佳世、おはよ」




校門をくぐってすぐ、掲示板の前にいた親友、加川凌に声をかけた。




「何組か見た?」



「まだ~。私も今来たとこでさあ」



「じゃ、早く見よっ」




そう言って人を押しのけて掲示板の真ん前まで行く。




えっと………芹沢…せり……あ、あったあった!!




「凌、何組だった?」



「1~」



「マジッ?やった!!一緒っ」



「マジで!!?よかったあっ」




そう言ってふたりで手を取り合って喜んでいると、近くの人にすごくうざったそうな目で見られてしまった。



それに気付いた私と凌はクスッと笑って、大群の中から抜け出した。




そして向かうはもちろん、2年1組の教室だ。
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