極甘ストロベリィ
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──ガラッ
「ん?堤じゃねえか。どうした?」
「……女の子の泣きやませ方教えて…」
「は?」
人がいない場所なんてなかなかなくて、結局俺が選んだのは保健室だった。
保健室なら、結構眠りにきたりしてるから先生と顔見知りだし!
ちなみに、先生は榎本雅(エノモト ミヤビ)っていって、俺は“えのチャン”って呼んでる。
「…あの…堤く…?」
えのチャンと話していると、目を潤ませた佳世ちゃんがきょとんと俺を見ていた。
………やっば。
すっげー可愛い…!!!!
俺がそう思って、ちょっと悶えてた時。
「おっ?可愛い子連れてんじゃねぇか」
ニヤニヤしながら、えのチャンが口を開いた。
佳世ちゃんは頭の中が“?”でいっぱいって顔してるし。
「かーのじょ、名前は?」
「へ?わ、私っ?」
「そーそー」
「えと、芹沢佳世です」
えのチャンに聞かれて、ペコッと会釈しながら素直に名乗る佳世ちゃん。
…正直……
「面白くねぇだろ」
えのチャンは、人の思うことをすぐに当ててくるからさらに面白くない。