極甘ストロベリィ

っつうことは何?

佳世ちゃんが泣いたのって少なからず俺のせいでもある、ってこと?

え?


それって……




「堤くん?」



「へ、何!!?」



「なんか、にやけてる、けど…どうしたの……?」




いつの間に顔を上げたのか、また少し潤んできた瞳で俺を見ている佳世ちゃん。


いろんな意味でヤバいです、俺……


泣いたのが俺のせいなら、佳世ちゃんは俺を少しでも好いてくれてる。


素直に嬉しい……


それが表情にまで出てた時に、このうるうるの目。




「もー…佳世ちゃんのせいっ」



「え??」




俺が叫ぶように言うと、佳世ちゃんは目をパチクリさせる。


俺だって男だ。


さすがに我慢の限界。




「~~っ、佳世ちゃんっ」



「へ?」




俺は、内股気味に座る佳世ちゃんの前に立ちはだかる。


佳世ちゃんは、きょとんとして俺を見る。


俺の視界にあるのは、佳世ちゃんのふっくらした唇。




その唇目掛けて、俺はそっと顔を佳世ちゃんに近付けた。

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