極甘ストロベリィ

……って…




「違うだろっ!」



「へー、じゃぁ何だよ?」



「あー……と…」




半殺しにあいそうでした


なんて言えるわけないって。



少しため息をつきながら凌ちゃんを見る



…………あれ?




「えのチャン………」



「あ?」



「凌ちゃんと佳世ちゃんは…?」




さっきまでいたはずの二人。


気付けば二人ともいなくなっていた。



まさか………っ




「神隠しっ!!?」



「阿呆。お前が俺と話してる間に、出て行ったっつの」




えのチャンの口から吐き出される煙が天井に近づくにつれて薄くなる。


それを目で追いかけ、俺はキッとえのチャンを睨みつけた。




「言えよっ!!!」



「俺悪くねえし。さって、仕事するから出てけ出てけ」



「仕事って……」




えのチャンがまともに仕事してんの見たことないんだけど。


そう思った時。


ガラッと保健室の扉が開かれた。

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