極甘ストロベリィ
やっぱり姉妹なんだなー
と思った時、突然目の前に陰ができた。
見上げると、えのチャンが立っていて。
「熱は?」
「7度8分っ」
「結構あるな…寝るか?」
えのチャンが聞くと、華恋ちゃんは少し悩んだような素振りを見せて、小さく頷いた。
「そーするー」
「じゃ、好きなとこに寝とけ。で?堤はどうすんだ?」
「へ?あ──…」
突然話を振られて、少し焦りつつ考える。
時間的に、もう1時間目終わるし………
2時間目から出よっかな
「あと少ししたら戻る、かな」
「了解。じゃ、職員室行ってくるから華恋を頼むぞ」
「ラジャー………あれ?」
なんで華恋ちゃんを知ってんの?華恋ちゃん名前言った?
「なんだ?」
「や、なんで華恋ちゃんを知ってんのかなーと」
「あぁ…」
「だってあたし常連さんだもん。ね、せんせっ」
にっこにこしながら華恋ちゃんはえのチャンを見ている。
てか、保健室に常連って…
まあ、人のこと言えないけど。