極甘ストロベリィ
「じゃぁ………将来の夢はっ?」
「へっ……夢?」
「そうそうっ!!」
今度は夢っ?
意味わかんないんだけど……
でも、やっぱり目をキラキラさせてる彼を見ると、答えないわけにはいかなくて
「保育士……」
「ほんとにっ?」
さらに目をキラキラさせてこちらに近寄ってくる堤君。
「あ、あの?」
困惑しつつ声をかけると、彼の笑顔とともに返ってきたのは
「俺のお嫁さんになって!!」
というプロポーズでした──────………
で、今に至る、と。
私は目の前で未だ伸びてる堤君を見ながらハァッと息を吐いた。
私、変なこと言った覚えないんだけど………
困っていると、凌が笑いながら私のところに来た。
「あははっ、初日っから何やってんのよ」
「だって……!」
「これでクラスの人気者ねー」
「へ?何が?」
「気づいてなかったの?ほら、見てみ」
そう言われて辺りを見渡すと、クラス全員が私たちを注目していた。