極甘ストロベリィ
頭の中は“?”だらけで、凌に聞くと、凌は少し悩む素振りを見せてから口を開いた。




「んー、と…あのままあそこにいたら佳世、襲われてたよ?」



「お、襲わっ!!!!?」




カァッと頬が熱くなる。

だって、さっきのは堤君と話してただけだし……!!!


そりゃ、少し顔が近いな、とは思ったけど…まつ毛を取ろうとしてただけって言ってたし。




「うん。あの謙吾の顔はそうだった」



「絶対ないって!大丈夫っ」




私が堤君をかばう発言をすると、凌は目を丸くした。




「佳世…あんた、謙吾を好き、とか?」



「……へ?」



「だって今のは、そうでしょ」



「や、違う違う!そりゃ、嫌いじゃないけど」




好き、とかじゃないと思う。


だって、堤君を見てもドキドキとかしないし。


それより、なんか楽しくてワクワクって感じがする。




「えー」



「そ、そんなことより!凌、朝はどうしたの?」




納得のいかなそうな凌から話をはぐらかすため、無理矢理話題を違う方向へ持っていく。

その瞬間、凌の表情が少し固まった。

< 51 / 160 >

この作品をシェア

pagetop