極甘ストロベリィ
「佳世、聞いてた……?」
「ばっ、バッチリ」
私が頷くと、ハァッと大きなため息をする凌。
すると突然、堤君が大きな声で笑いだした。
「あははははっ」
「なっ、なにっ!!?」
バッと堤君を見ると、涙を流してヒーヒー言いながら笑ってた。
「つつみくん……?」
「佳世ちゃんてさ、やっぱり処女だねー」
聞き返すと、涙を拭いながら再度同じことを聞いてくる
しかも今度は、私が処女だって決めつけてる感じで。
まあ、たしかに処女だけどさ……
そして、それに凌は反論してて。
てか……なんか苛々してきた…
なんで私じゃない2人が言い争ってるわけ?
ずっと2人の様子をジッと見てたけど……
「あーっ、うるさーいっっ!!!」
耐えきれなくなった私は叫んでた。
私の叫び声に驚いたのか、言い争ってた2人がビクッとこっちを見た。
凌は、あちゃーって顔してるけど。
というのも、こんなふうに私がキレたのは初めてじゃないから。
ていうか、久しぶり……みたいな……