極甘ストロベリィ
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というわけで、俺たちは今動物園内にあるレストランにいる。
目の前の佳世ちゃんはワクワクとメニュー表を見ている。
そんな佳世ちゃんに、思わず笑いが込み上げきた。
「ははっ」
「?堤くん?」
メニュー表の上からひょこっと顔を出して、少しだけ首を傾げるその仕草がたまらなく可愛い。
“萌え”
ってこういう気持ちなのかなーなんて思っちゃって。
「どうかした?」
「ん?佳世ちゃん可愛いなーって」
「………なっ!?」
いきなりの“可愛い”発言にぼっと顔を赤くする佳世ちゃん。
やっぱりいつまでも初々しくて、俺の心に流れる“森のくまさん”
佳世ちゃんの可愛さは童謡ってかんじなんだよね
ちょっとにやけながら佳世ちゃんを見ていると、突然ペシッと手を叩かれた。
不思議に思って佳世ちゃんを見ると、顔を赤くしてぼそぼそと呟くように
「は、早く決めてっ」
と言いながら俺にメニュー表を突きつけてきた。