極甘ストロベリィ
でも、叫んじゃったら止まらないのが私。
「なによ、えっ?処女の何が悪い?言ってみなさいよっ!!」
堤君はポカンと私を見てるけど、知ったことじゃない。
「だいたい、なんで堤君とお見合いみたいな会話しなきゃなんないのよっ!!」
「………ぶはっ…」
「はっ!!?」
叫び終わった私がゼェゼェ言ってると、ふいに聞こえる笑い声。
その声の主はもちろん……
「佳世ちゃんバカだーっ!!」
堤君………
てか…バカ!!?
「はっ?バカってなにっ!!」
「だってさー、クラス全員が知っちゃったよ?佳世ちゃんが処女だって」
「………へっ?」
またもやバッと周りを見ると、男子は好奇心旺盛な目で、女子は不憫な目で私を見ていた。
や ら か し た !!!
呆然としていると、私に声をかけようとした凌を遮って堤君が声を出した。
正面から私の両手を握りしめながら。
「大丈夫っ!佳世ちゃんの処女は俺がもらうからっ」
「は……?」
なにが大丈夫なのよーっ!!
こうして、私の波乱な一年は幕を開けたのだった。
………最悪っ……