私と彼女と一冊の本
あたりを見渡すも、さっきの女性はどこにもいなかった。

「完璧な私・・・」

今の私には必要だ。なんなら、喉から手が出るほど欲しい代物だった。
それが、こんな簡単に手に入るなんてまるで夢のよう。


だけど、使っていいのだろうか。

あとから高額なお金を要求されても、中学生の私には払えないし。って、別にいっか。女性がくれたものなんだし。

なにかあれば、使ってないですって嘘ついて返せばいいんだし。

私ってなんて頭がいいんだろう!


だけど、この時の私は知らなかったのだ。
まさか、あんなことが起きるなんて。
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