君はロックなんか聴かない
「お疲れ様!」
「え、ああ、おはよう」
クレープの行列に花形くんが並んできた。
「どう?調子は?」
「絶好調だよ!ライブ絶対見てね!」
「俺らの後でしょ、新曲あるんだって絶対みるよ!」
「楽しみにしててね!はい!」
「これ大丈夫?焦げてない?」
「大丈夫!全部これだから、クリーム付けたらみんな一緒」
「お、おお、ありがとう、じゃあまた」
花形君は苦笑いしながら帰って行った。本当は花形くんだけじゃない、ほとんどのお客さんが苦笑いして帰っていく。私にクレープ屋の才能はなかったようだ。
*
店番を終えて私たちは戦地に赴く。楽器を背負い体育館に集まる。
「めちゃくちゃ緊張する」白石さんがスティックを持って少し震えてみえる。
少し離れてプラチナの姿もみえる、その姿は雄々しく凛々しく、堂々としてる。
「緊張しないの?」私は久間くんに話しかける。
「緊張?するよ、今回はライブハウスとは違うからねお客さんも知り合いが多いし、でも楽しみの方が強いかな、橋本さん達も大丈夫、人生は楽しんだ方が勝ちだし、ステージは俺たちが温めとくから」
「うん」
私たちの不安は一蹴された。かっこいい人だ。白石さんが惚れるのも分かる。
「え、ああ、おはよう」
クレープの行列に花形くんが並んできた。
「どう?調子は?」
「絶好調だよ!ライブ絶対見てね!」
「俺らの後でしょ、新曲あるんだって絶対みるよ!」
「楽しみにしててね!はい!」
「これ大丈夫?焦げてない?」
「大丈夫!全部これだから、クリーム付けたらみんな一緒」
「お、おお、ありがとう、じゃあまた」
花形君は苦笑いしながら帰って行った。本当は花形くんだけじゃない、ほとんどのお客さんが苦笑いして帰っていく。私にクレープ屋の才能はなかったようだ。
*
店番を終えて私たちは戦地に赴く。楽器を背負い体育館に集まる。
「めちゃくちゃ緊張する」白石さんがスティックを持って少し震えてみえる。
少し離れてプラチナの姿もみえる、その姿は雄々しく凛々しく、堂々としてる。
「緊張しないの?」私は久間くんに話しかける。
「緊張?するよ、今回はライブハウスとは違うからねお客さんも知り合いが多いし、でも楽しみの方が強いかな、橋本さん達も大丈夫、人生は楽しんだ方が勝ちだし、ステージは俺たちが温めとくから」
「うん」
私たちの不安は一蹴された。かっこいい人だ。白石さんが惚れるのも分かる。