君はロックなんか聴かない
希望の歌
*
文化祭の熱は下がり、私達はファーストフード店にいた。貧乏、女子高生バンドマンにとってはここは憩いの場になっていた。えみちゃんと白石さんと席を囲む。他愛のない話で盛り上がっていた。青田さんは今日もバイトらしい。
別の席の他校の生徒が何やらこっちを見てる。先輩だろうか風貌だけでは分からない。
気のせいかと思ったがスマホを見ながらキョロキョロとこちらを見ている。
「あの、」向こうから話しかけきた。
「はい」
「YouTube見ました!かっこよかったです」
「YouTube?」
「ほら、これ皆さんですよね?」
彼女のスマホに映るのは文化祭で演奏する私たちの姿だった。
「え、本当だ」だが動画を上げた覚えはない。
「最初に歌ってたこの曲めちゃくちゃいいですよね、またライブとかするんですか?」
動画が勝手に上がっていた事に不信感はあったが初めて声をかけられた事に私たちはテンションがあがり、嬉しかった。
「ライブはまたやりたいです」
「是非見に行きたいです!来選ロックフェスは出るんですか?」
「あ、来選ロックフェス、はい、出たいと思ってます!」
「是非見に行きますね」
「あ、はい」
そう言って他校の制服を来た少女は店を出ていってしまった。
文化祭の熱は下がり、私達はファーストフード店にいた。貧乏、女子高生バンドマンにとってはここは憩いの場になっていた。えみちゃんと白石さんと席を囲む。他愛のない話で盛り上がっていた。青田さんは今日もバイトらしい。
別の席の他校の生徒が何やらこっちを見てる。先輩だろうか風貌だけでは分からない。
気のせいかと思ったがスマホを見ながらキョロキョロとこちらを見ている。
「あの、」向こうから話しかけきた。
「はい」
「YouTube見ました!かっこよかったです」
「YouTube?」
「ほら、これ皆さんですよね?」
彼女のスマホに映るのは文化祭で演奏する私たちの姿だった。
「え、本当だ」だが動画を上げた覚えはない。
「最初に歌ってたこの曲めちゃくちゃいいですよね、またライブとかするんですか?」
動画が勝手に上がっていた事に不信感はあったが初めて声をかけられた事に私たちはテンションがあがり、嬉しかった。
「ライブはまたやりたいです」
「是非見に行きたいです!来選ロックフェスは出るんですか?」
「あ、来選ロックフェス、はい、出たいと思ってます!」
「是非見に行きますね」
「あ、はい」
そう言って他校の制服を来た少女は店を出ていってしまった。