君はロックなんか聴かない
「ギターが弾けなくても?」
「え?どういうこと?」
「ううん、何でもない、もうついたよ、行こ」
駅から少し歩いて、浜辺に降りる。晴天とはいかなかったが気持ちのいい眺めだ。サーファー達が多い。波も高めだ。
「いこう」えみちゃんがかけて行く。続いて白石さんと久間くんも行く。
「花形くんは行かないの?」
「なつかしいな」
「ここ?久しぶり?」
「うん、子供の頃以来だな」
「そうなんだ、私は毎年来てたよ、家族で」
「そっか、俺も家族で来てたよ」
「お姉さんも?」
「え、ああ、アイナも」
「え、アイナも?」
「あれ、それは久間から聞いて無かった?」
「え、ああ、うん」
「あいつと俺は幼なじみ、よく家族ぐるみで一緒に来たよ、まあ昔から性格は合わなかったけどね」
「そうなんだ」
「で、今日はどうしたの?俺に話があるんでしょ」
「ああ、うん、あの、この前の曲どうだった?」
花形くんは一瞬地平線を眺めて話始めた。
「よかったよ、感動した」
「そう」
「俺に書いたの?」
「うん」
「あんな伝え方してきたの橋本さんが始めただよ」
「うん」
「親も久間もアイナも業界の人もみんなお前には才能があるから音楽を続けろって、それだけ、俺には才能も勇気もないのに」
「え?どういうこと?」
「ううん、何でもない、もうついたよ、行こ」
駅から少し歩いて、浜辺に降りる。晴天とはいかなかったが気持ちのいい眺めだ。サーファー達が多い。波も高めだ。
「いこう」えみちゃんがかけて行く。続いて白石さんと久間くんも行く。
「花形くんは行かないの?」
「なつかしいな」
「ここ?久しぶり?」
「うん、子供の頃以来だな」
「そうなんだ、私は毎年来てたよ、家族で」
「そっか、俺も家族で来てたよ」
「お姉さんも?」
「え、ああ、アイナも」
「え、アイナも?」
「あれ、それは久間から聞いて無かった?」
「え、ああ、うん」
「あいつと俺は幼なじみ、よく家族ぐるみで一緒に来たよ、まあ昔から性格は合わなかったけどね」
「そうなんだ」
「で、今日はどうしたの?俺に話があるんでしょ」
「ああ、うん、あの、この前の曲どうだった?」
花形くんは一瞬地平線を眺めて話始めた。
「よかったよ、感動した」
「そう」
「俺に書いたの?」
「うん」
「あんな伝え方してきたの橋本さんが始めただよ」
「うん」
「親も久間もアイナも業界の人もみんなお前には才能があるから音楽を続けろって、それだけ、俺には才能も勇気もないのに」