君はロックなんか聴かない
今日はホームルームで話した通り授業という授業はなく。教科書を配ったりして1日は終わった。

私達は楽しみにしていたカラオケに向かう。須藤さんも青田さんも一緒だ。青田さんやはり参加出来ないようだがバイトに向かうが方向が一緒だったので途中まで一緒に向かうことになった。私と青田さんは歩きながら自転車を転がす。

久間くんも少し遅れて来た。それにもう一人大きな男の子がいる。昼に話していた別のクラスの友達に違いない。

身長も大きいしふくよかだ。すごい存在感を放っている。

「中学が一緒の8組の大町」

久間くんが紹介する。

「大町です、よろしくお願いします」

「どうも」

少しの間沈黙が流れる。

「何歌う?」

須藤さんが口を開く。

「んー、何歌おうかな」

「橋本さん、普段どんな曲聴くの?」

「私?んー、いろいろ聴くよ、Lgirlsとかラブみょんとか、いろいろ」

「そうなんだ、意外だね!久間くんは何歌うの?」

「俺もけっこう何でも聴くんだよな、defとか知ってる?」

「んー、知らないな」

「とかかな、割とロックが多いね、青田さんは?」

「私もラブみょん聴くよ、あとはTKO43とか」

「え、TKOとか聴くんだ意外だね、推しメンとかいるの?」

「やっぱり齋藤弥生」

「んー、知らないな」

「知らない?ドラムとか凄いんだよ」

「へー、そうなんだ」


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