君はロックなんか聴かない
「上手いじゃん」
「ぜんぜんそんなことないよ」
「ひめちゃん、めっちゃ上手いじゃん私本当にぜんぜん弾けないよ」
「本当にみんなおかげ」
「いや、上手かったよ、本当にセンスあると思う」
ギターの男子が優しかった。また泣きそうになった。最初の印象とまるで違う。
「歌も上手いんだよ」
「そうなんシンガーソングライターかい、凄いね」
「いや、私はバンドがいいな」
「そうか、次歌ってみる」
「そっちの子ギターやりなよ」
「あ、うん」
また慣れた手つきでギターを差し替える。
「何のアーティストが好き?」
「TKO 43とか」
「TKOか歌えるものある?」
「あ、うん。ココナッツとかなら」
「え、でも、弾けないよ」
「ちょっと待ってね」
ギターの男子はスマホを少し見て理解したようだ。
「G押さえられる?」
「いや」
「こことこことここ」
「ここ?」「そう」
それから何分か説明してた、私はふわっとそれを見ていた。
説明も上手い。何だこの生き物は凄すぎる。私も上手くなりたい。
私もいつかこうなれるのだろうか、はぁ、ため息が出る。
「どうしたん?つまらない?」久間君にバレてしまった。
「ううん、ごめん、凄い楽しいよ」
「ぜんぜんそんなことないよ」
「ひめちゃん、めっちゃ上手いじゃん私本当にぜんぜん弾けないよ」
「本当にみんなおかげ」
「いや、上手かったよ、本当にセンスあると思う」
ギターの男子が優しかった。また泣きそうになった。最初の印象とまるで違う。
「歌も上手いんだよ」
「そうなんシンガーソングライターかい、凄いね」
「いや、私はバンドがいいな」
「そうか、次歌ってみる」
「そっちの子ギターやりなよ」
「あ、うん」
また慣れた手つきでギターを差し替える。
「何のアーティストが好き?」
「TKO 43とか」
「TKOか歌えるものある?」
「あ、うん。ココナッツとかなら」
「え、でも、弾けないよ」
「ちょっと待ってね」
ギターの男子はスマホを少し見て理解したようだ。
「G押さえられる?」
「いや」
「こことこことここ」
「ここ?」「そう」
それから何分か説明してた、私はふわっとそれを見ていた。
説明も上手い。何だこの生き物は凄すぎる。私も上手くなりたい。
私もいつかこうなれるのだろうか、はぁ、ため息が出る。
「どうしたん?つまらない?」久間君にバレてしまった。
「ううん、ごめん、凄い楽しいよ」