君はロックなんか聴かない
メールがきた。誰からだろう。久間君だ。何だろう。

「こんばんわ!ゴールデンウィークに俺たちのバンド、プリプリでライヴするから良かったら観に来てください」

久間君はもう何回もやってるのだろう羨ましい、私も早くやりたい。ライヴか見てみたい。

「是非是非!みに行きたいです」かわいいスタンプをつけて返信する。
また刺激をもらいに行こう。勉強になるし久間君たちはやっぱりすごいな、早く私たちも追いつきたい。ライブをしたい。また天井を見つめる。

焦りは禁物だが気持ちは焦る。とにかく合わせてみないといけない。

ゴールデンウィーク明けにはみんなを集めよう。

とりあえず今日はシャワーを浴びてゆっくり寝よう。

チャイムが鳴り響く。昼休みだ。今日の午前の授業は眠くてあまり記憶がない。昨日はあまり眠れなかった。なかなか授業をしっかり受けれてない。不良だ。

昼休みはみんなで席を囲んで食べる。学校での楽しみの一つだ。

「ひめちゃん久間君のライヴ行くんでしょ?」須藤さんだ。

「う、うん、行きたい」

「私も行こうと思うんだよね、一緒に行こう」

「うん、行こう!」

「楽しみだな、私ライヴとか行くの初めてなんだよね!」

「私も楽しみ!どんな感じなんだろう、聞いてみる?」

「聞いてみよう、あれ、久間君は食堂かな?」

クラスを端からはじまで見てもそこにはいない、どこに言ったんだろ

おそらく食堂だろ他弁当食べながら待とう
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