君はロックなんか聴かない
ヤバイ寝落ちしてた。ヤバイヤバイ、すぐにシャワー浴びないと。

時間がない早くしないとライブが始まっちゃう。

風呂から上がり髪を乾かす、ヤバイ。メイクもしないとえみちゃんとの集合時間に間に合わない。

カラコンを目につける。ベースを肌に塗る。急いでの化粧。自分でも慌しと思う。
しかしこれが初犯ではない時々やってしまう。気をつけないといけない。今更後悔。

どうにか化粧は完成した。すぐに自転車に乗って集合場所のコンビニに向かう。

「行ってきます」

外は暑いな、急いでペダルを漕ぐ。

「おはよう」

「おはよう」

えみちゃんの私服を初めて見た、案外年齢より幼く見えるダサいわけではないけどガーリーな感じで意外だった。

「よく寝れた?今日は楽しみだね」

「うん、ちょっと寝過ぎちゃった、遅刻するかと思ったよ」

「そっか、起きれて良かった、じゃあ行こっか」

「うん」

二人で自転車で向かう。

PuriPuri、この前きた時とはまた違う雰囲気だ。人も多い。

「いらしゃいませ」

店長は今日もいかつい。

「ライブ?」

「はい、チケット二枚ください」

「はいよ」

私たちは3階のスタジオに向かう。
< 49 / 140 >

この作品をシェア

pagetop