君はロックなんか聴かない
「おはよう」

「おはよう」

「元気ないね」

「うーん」

完全に寝不足だった。えみちゃんにはすぐにバレてしまった。

「あいな?久間君?」

「うん、そんなところ」

「焦ってもいい曲は出来ないぞ」

「うんー、わかってるんだけど」

「昨日のライブそんなに良かったの?」青田さんだ、青田さんも眠そうだ。

「凄かったよ、久間君、めっちゃカッコ良かったよ、あとアイナも、あ」

「いいな、私も行きたかった」

「バイト?」

「うん、全部バイトだったよ」

「え、それは凄いね」

「うんでも、この後は休み取れそうだよ、私たちもバンドやろ」

「う、うん、そうだんね」

「いつにしようか?」

「どうだろう、週末はどうだろう?」

「金曜日なら空いてるよ」

「うん、私も空いてる」

「いいね、白石さんにも連絡してみよ」

「うん、楽しみ」

「ちょと不安だな、皆んなについていけるかな」

「おはよう」久間君だ。

「おはよう」

「昨日はありがとうね」

「うん、最高だったよ、めっちゃカッコ良かった」えみちゃんは照れもせずに感想をよく伝えられるな、見習わないと、私は少しの嫉妬ですぐに褒める言葉が出てこなっかった。

「うん、ありがとう」久間君はニコッとハニカム。

私も声をかけたかったが朝の会を始める鐘とが学校内に鳴り響く。皆着席して先生が教壇に立つ。

今日も学校での1日が始まる。





「ありがとう、

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