君はロックなんか聴かない
昼休みは学食を買いにいくと言い、教室を後にした。えみちゃんたちの事は勿論好きなのだがずっと一緒にいすぎると苦しくなる時がある。時々独りになりたい時がある。
廊下に出て、ほっと一息。廊下に出ると少し気温が下がった気がした。抜ける風が心地良い。廊下ですれ違う人、他のクラスの人、上級生の方々、ほとんど知らない人で気が抜ける。
売店に付くと凄い人混みだ。みんな汗だくで買い物をしている。まるで戦場だ。
私は空くのを待つことにした。本当に凄い人数だ。人気はやっぱり唐揚げ弁当だろう。今から並んでもきっと買えないだろう。そんなことはなから諦めてる。そもそもお弁当はある。パンでも買いたかったがそれも無理そうだ。
私は諦めて中庭に向かう。ここにはあまり人はいない校舎が影になり涼しい。
真ん中のベンチに一人女子高生が座ってパンを食べている。石原アイナだ。パンツが見えてしまうんじゃないかというくらい足を開いてパンに齧り付いている。一人でパンを齧っているだけなのに凄い迫力だ。私はその姿に魅入ってしまった。目が離せない。
ロック。
これもスターの形なのかもしれない。孤高であるのに何て力強いのだろう、アイナを中心に円が出来ていてそこはまるでステージの中のようだ。
私はその数秒間完全に言葉を失っていた。久間君とはまた違うスターの形。私はこの人たちを超えなければならない。下唇をグッと噛みしめた。
廊下に出て、ほっと一息。廊下に出ると少し気温が下がった気がした。抜ける風が心地良い。廊下ですれ違う人、他のクラスの人、上級生の方々、ほとんど知らない人で気が抜ける。
売店に付くと凄い人混みだ。みんな汗だくで買い物をしている。まるで戦場だ。
私は空くのを待つことにした。本当に凄い人数だ。人気はやっぱり唐揚げ弁当だろう。今から並んでもきっと買えないだろう。そんなことはなから諦めてる。そもそもお弁当はある。パンでも買いたかったがそれも無理そうだ。
私は諦めて中庭に向かう。ここにはあまり人はいない校舎が影になり涼しい。
真ん中のベンチに一人女子高生が座ってパンを食べている。石原アイナだ。パンツが見えてしまうんじゃないかというくらい足を開いてパンに齧り付いている。一人でパンを齧っているだけなのに凄い迫力だ。私はその姿に魅入ってしまった。目が離せない。
ロック。
これもスターの形なのかもしれない。孤高であるのに何て力強いのだろう、アイナを中心に円が出来ていてそこはまるでステージの中のようだ。
私はその数秒間完全に言葉を失っていた。久間君とはまた違うスターの形。私はこの人たちを超えなければならない。下唇をグッと噛みしめた。