君はロックなんか聴かない
空を眺めれば雲ひとつもない青。

先生は一生懸命に授業をしてくれてる。満腹で眠くなる。

午後の授業は眠くてしょうがない。これは学校側の問題だと思う。欠伸が止まらない。眉間に力を入れて堪える。涙が溢れる。一生懸命授業をやってる先生にはバレないようにしないといけない。

嗚呼眠い。正直何も入ってこない。

授業は本当は嫌いでは無い、勉強が嫌いな訳でも無い。しかし睡魔には勝てない。

気付いたら授業は終わってた。チャイムが鳴り響く。

「ずっと寝てたね」

「うん、記憶が無い」

「私もほとんど寝てた」

「え、そうなの」

「うん、午後の授業は眠いよね」

その日は最後の授業も身が閉まる事もなく呆然とただいただけだった。

今日も帰り道駅前のファーストフード店によって1番安いハンバーガーを頼む。この時間は学校帰りの高校で混雑している。それが私は意外と心地よかったりしていた。

「食べる?」えみちゃんがポテトをくれる。私は1本引き抜いて口に運ぶ。美味い。

「ありがとう、美味しい」

何故こんなに美味いのに冷めると全く美味しくないのだろう。賞味期限と言うやつだろうか何事にも食べ頃というのがあるのだろう、人間も同じなのかもしれない。皆それぞれ役目があって人生の中でそれぞれ食べ頃は存在してるのかもしれない。私の食べ頃はいつだろう逃さないようにはしたい。

< 78 / 140 >

この作品をシェア

pagetop