君はロックなんか聴かない
浮き輪を選びに来た。列が出来ている。
「どれにする?」
「二人乗りにする?」
「誰が乗るの?」
「彼氏と乗りたい」
「確かに」
「ひめちゃんあれにしなよ」
えみちゃんが指さしたのはピンク色が目立つフラミンゴの形をした浮き輪だった。首まで付いている。
「え、可愛い、これにしようかな?」
「ひめちゃんそれ似合うよ、サングラスあれば完璧、SNS映えするよ」
「可愛いよね、これににしよう」
「私このスイカにしよう」
「いいじゃんそれ可愛い、私もスイカにしようかな?」
「いいじゃんスイカにしよう」
「じゃあ私は苺のやつにするわ」
「え、苺も可愛い、イチゴにしようかな」
皆それぞれ浮き輪を選んで流れるプールに向かう。ぷかぷか浮かぶ。気持ちいい。水の中ってどうしてこんなに心地良いのだろう。なぜだろう、母の中にいたことを本能的に思い出すのだろうかいい曲が生まれそう。
「ひめちゃんこっち見て!」
カシャっと白井さんが写真を撮る。
「可愛いよ」
「ほんと?」
「皆で撮ろうよ、よって寄って!」
写真を撮る。プールの反射のおかげかアプリのフィルターのおかげか私たちはいつもより綺麗に写っていた。
「どれにする?」
「二人乗りにする?」
「誰が乗るの?」
「彼氏と乗りたい」
「確かに」
「ひめちゃんあれにしなよ」
えみちゃんが指さしたのはピンク色が目立つフラミンゴの形をした浮き輪だった。首まで付いている。
「え、可愛い、これにしようかな?」
「ひめちゃんそれ似合うよ、サングラスあれば完璧、SNS映えするよ」
「可愛いよね、これににしよう」
「私このスイカにしよう」
「いいじゃんそれ可愛い、私もスイカにしようかな?」
「いいじゃんスイカにしよう」
「じゃあ私は苺のやつにするわ」
「え、苺も可愛い、イチゴにしようかな」
皆それぞれ浮き輪を選んで流れるプールに向かう。ぷかぷか浮かぶ。気持ちいい。水の中ってどうしてこんなに心地良いのだろう。なぜだろう、母の中にいたことを本能的に思い出すのだろうかいい曲が生まれそう。
「ひめちゃんこっち見て!」
カシャっと白井さんが写真を撮る。
「可愛いよ」
「ほんと?」
「皆で撮ろうよ、よって寄って!」
写真を撮る。プールの反射のおかげかアプリのフィルターのおかげか私たちはいつもより綺麗に写っていた。