異世界もふもふ保育園へようこそ!
ハルナ、ママさん達と協力して(仮)保育園を作る!

 お母さんたちと話した翌日、さっそく話をしっかり詰めようと数人のお母さんと話し合うことになった。
 そして今回は働きながら育児をしていた先輩でもあるライラさんにも一緒に話し合いに参加してもらうことにした。
 
 まず、農場や畑で働く親に何人の子がいるのか、保育園に入りたい子の人数把握から始まった。

 聞くと、農場と畑で働く家族の中にママは十五人。
 うち五人が二人の子を育ててるママたち。
 そして二人いるところは上の子と下の子の歳の差が少しあったり、あるいは近くっても二人とも大人しかったりするが、やはり二人なので育児しながらの仕事の負担は大きいという。
 そんなママたちの話を聞いて、ライラさんに私は言った。

 「そんなママたちが仕事をやりやすく、子どもたちは安全で集団行動に慣れることを目的に、ここに子どもを預かる保育園を作りたいんです」

 そんな私に、ライラさんは頷くと言った。

 「素敵な案だと思うわ。私の時も子どもを見ながら働くのは大変なことだったもの」

  にこやかに村長の奥様であるライラさんも同意したことで、この計画は進行することになった。
 そこで問題なのが保育士は私一人では当然目が行き届かない人数である。
 なにしろ、0歳から5歳までのお子様二十人が保育園での預かり希望なのだ。
 それにもしかしたら村の中心地の商店の子たちも入ってくる可能性もある。

 そう考えたら、五十人前後の子どもたちの大所帯になることも想定しなければならない。
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