異世界もふもふ保育園へようこそ!
「そっか! その変わった服も落ち人なら納得! お姉ちゃん、私たちと一緒に行こう。大人のところに連れてってあげる」
そんな優しく無邪気な子どもたちに頷きつつ私は先を歩いてくれる二人の子たちについていくのだった。
正直どこに向かえばいいのか、どうしたらいいのか分からなかった私には声をかけてくれた子どもたちはまさに天使のようだった。
草原から歩いて十五分ほどで、視界が変わって柵とログハウスみたいな建物が徐々に見えてきた。
そうして柵の前に着くころには、そこが村みたいな場所だと気づくことができた。
「お姉ちゃん大丈夫? もう少しで大人のところに着くからね」
ここに来るまでに歩きながら話して名前を教えてくれたメロウちゃんが振り返って言うことに私は頷いて答えた。
「大丈夫だよ。むしろ二人はもっと早く歩けたのに私に合わせてくれてありがとう。二人は優しくっていい子だね」
そんな私の発言に、メロウちゃんは嬉しそうでカロンくんは少し照れくさそうにしていたが二人は迷わず村の中で一番大きな家に向かって行った。
そうして大きな家にたどり着くと、メロウちゃんとカロンくんは大きな声でお家に声をかけた。