異世界もふもふ保育園へようこそ!

 その後も続々と来た人々を受け入れて行ったのでてんやわんやしつつ、空が薄く明るくなる前には保育園は村の住人約三百人で埋まった。

 結構スペースとしてはきついけれど、それでも人々がみんな無事避難できたことに安心する。

 カーライドさんも無事に保育園へと戻ってきて数分後、川は溢れて村がどんどん、水に飲まれていく。
 薄暗いまま迎えた朝とともに、村はいつもの様子から変わってしまったのだった。

 村人すべてを受け入れられたその要因はもしかしたら今後は子どもが増えるかもという私の考えから、この村で建てるなら一番広くしちゃおうなんて考えで園舎の建築をお願いした結果だった。

 大は小を兼ねるとはいえ大きすぎたかな? と完成当初は思ったものだが今回の様子を見るに結果オーライ。
 広かったおかげで村人の避難所としても機能したのだから。

 子ども達も、いつも過ごす園で親も近所の人も一緒で安心したようだし、嵐が落ち着くまでは狭いながらもみんな顔見知りの住人たちは穏やかに過ごすことができたのだった。

 そうして嵐は翌日の昼までには大人しくなり、水もその日の夕方には引いていったが、もう一晩はみんなで保育園で過ごして翌日みんなで村に戻ることに決まったのだった。

 建物、作物に被害はあるだろうが人的被害がなく嵐を乗り切れたことに大人たちはほっとしたのだった。

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