異世界もふもふ保育園へようこそ!
さらっと保育園にやってきて、親書を読み準備に追いやったミケーレさんは現在、我がもふもふ園児のお相手をお願いしている。
たぶん今頃囲まれて大変な思いをしていることだろう、クールな顔が崩れているのではと、ついニヤついてしまう口元を引き締めつつ私は準備を進めるのだった。
ライラさんが用意してくれたカバンに着替えやらいろいろ詰め込んで、準備が終わると急いで園に戻る。
お帰りの会になんとか間に合った私は、子ども達を集めて話をする。
「みんな、急なんだけど先生明日から王都のほうの保育園のお手伝いに行くことになりました」
私の言葉に大きな子ども達の瞳はさらに見開かれ、また言葉が呑み込めた子たちは一気に私に駆け寄ってきた。
「えぇ、なんでよ! ハルナ先生は私たちの先生だよ! 行っちゃヤダ!」
真っ先に駆け寄ってきて、そう叫んだのは一番付き合いが長いメロウちゃん。
「どれくらい行くの? 帰ってくるよね?」
私の裾を掴んで、不安げな顔で聞くのはノノンちゃん。
「この春から王都でも保育園が始まるの。私はその始まりをお手伝いするのよ。夏までには帰ってくるからね」
そう続けると、子ども達はホッとしつつも複雑そうな顔をしていた。
「ここにはライラさんもキャロルさんもミーナさんもエリンさんもいるでしょう? みんな少しの間だけど、しっかり言うこと聞いて元気でいてね」
私が笑顔で告げると、やっと落ち着いてきたのかみんなしっかり頷いて私の王都行きを理解してくれたのだった。