異世界もふもふ保育園へようこそ!

 「ネコ科の子たちはやっぱりお肉ですよね?」

 そんな私の問いかけに、皆さんが頷く。

 「そうね、大人も子どもも肉は好物だわ。野菜よりお肉だわ」

 キャロルさんの言葉にフレイさんも頷く。

 「そうですね。メインは肉重視でしょう。魚も好物の子はいますが、断然お肉ですね」

 やっぱりそうなんだね。

 羊族は逆にみんな野菜大好きでお肉はあまり食べなかったなと思い返す。
 種族の特徴ってやっぱりあるんだなと思いつつ、人型だと皆さんがどんな猫なのかはわかりづらい。

 でも、聞いていいものかも分からないので子ども達と触れ合いつつおいおい聞いてみようと思っていると、フレイさんはメニューを考えてメモをしつつも私の顔を見て言った。

 「ハルナさん、俺たちがどんなタイプか気になってるでしょう?」

 その一言にドキッとして肩が跳ねる。

 「まぁ、聞いていいのよ? 落ち人さんだと匂いとかで判別できないもの」

 目を丸くしつつも、ニコッと笑ってキャロルさんが答えてくれる。

 「私は王妃様と同じでライオン」

 「僕はアムールヒョウ」

 そんな二人に続いてマロンさんはベンガルトラでミューナさんはチーターだと教えてくれた。

 いろんなネコ科さんが大集合じゃないですか。
 そこでハタと気づいて、昨日のニーナちゃんの提案をキャロルさんにも聞いてみる。
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