異世界もふもふ保育園へようこそ!
「やはり、ハルナは羊族があの領地での暮らしを気に入っているのですね。今後も手紙などで意見を聞くこともあるでしょう。その時は協力をお願いしますね」
「はい、私に出来ることでこのアルアローザの役に立てるのなら」
こうして、私は夏前の予定すら大幅に短縮して約二ヵ月での帰還が決まったのだった。
発展してるし、お菓子もお料理も美味しいし、街並みも綺麗だけれど……。
私には、あののどかで素朴な温かい村が合っているのだ。
羊族への帰還が決まった私は、その夜ライラさんへと手紙を書いて翌日にはその手紙をメイドさんに託した。
【ライラさん、ローライドさん、カーライドさんへ
王都の保育園は早くも運営が落ち着きました。
王妃様にどうやらホームシック気味なのがバレてしまいました。
そこで王妃様から今月末に帰還できるように手配してくださるそうです。
予定より早くなりますが、今月中には帰ります。
お土産いっぱい持って帰ります。
楽しみにしていてください。
ハルナより】
こんな感じの短い手紙になったけれど帰ることは伝わるはずと、その後は週に一度のお休みで子ども達や仲のいい村人たちにお土産を買って帰る準備を進めていったのだった。