虹の彼方へ~幸せな生活~
まだエレベーターの前。

ハッと我に返った奈々は、

「中へどうぞ」と促す。


リビングに入った瞬間、

「きゃ~、広いし眺めがいいのね~」と美幸は声をあげる。

「お義母様、飲み物でも入れますね」

「お義母様じゃなくで美幸よ!」

「…。じゃあ、美幸さん。コーヒーでいいですか?」

「ええ。ありがとう!」

蓮の落ち着いた雰囲気とは全く逆の明るく若々しい母親に驚いたが、優しそうでよかった。













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