虹の彼方へ～幸せな生活～
タクシーがマンションエントランスに入り止まった。

事前に柳田さんには連絡していたので、タクシーを見つけると走り出てきた。

「奈々さん！」

「あっ、柳田さん！お久しぶりです。ただいま～」

「ご無沙汰してます、お元気そうで。おかえりなさい」挨拶を交わしながら、タクシーの運転手さんから荷物を受け取ってくれた。

そして、凛の方へ目を向け優しい笑顔で、
「大きくなられて。凛くん、初めまして。おかあさんのお友達の柳田と申します」と挨拶してくれた。

「こんにちは。凛です」とちゃんと挨拶を返す。

「ちゃんと挨拶が出来てえらいですね」

と褒められた凛は得意気。

「奈々さん、お部屋までお荷物お持ちしますね」

「柳田さん。ありがとうございます」

コンシェルジュカウンターには、もうひとり男性が立っていたが、柳田に事前に知らされていたので、特に驚いた様子を見せなかったが、あまりの美人が来たことに内心は動揺していたのだ。











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