虹の彼方へ~幸せな生活~
「はい」と警戒心のある小さい声。

「竹内さくらさんですか?」

「はい」

「昨日病院でお会いした桐島と申します」

「…。はい。あっ、体調はいかがですか?」

海斗は、気遣いに嬉しくなる。
「熱は下がって昨日よりスッキリしてます」

「…。それは、良かったです…」と小さな声。

小声で話すさくらに、海斗は誰か周りにいるのか?と思い聞いてみる。

「今更ですが、今お話していて大丈夫ですか?」

「はい。大丈夫です。ただ、男性と電話でお話する事がないので、緊張してしまって…」

曖昧な言葉に色々気になる海斗。









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