虹の彼方へ~幸せな生活~
すぐにでも会いたい。

「さくらちゃんの今日のご予定は?」違和感なくすでに下の名前で呼ぶ海斗。

「今日ですか?今日は、掃除と雑用をしたらお昼からは特に」

「じゃあ、遅めのランチに付き合ってもらえないかな?」スッカリ海斗のペース。

「あっあの。私…」言いにくそうにしているさくら。

「どうした?」

「私、男性とふたりで出掛けた事がなくて、ちゃんとお話出来る自信がないです」と声が小さくなっていく。

「…」海斗は、今どきそんな子がいるんだと新鮮な気持ちになりつつ、タイプは違うが奈々を思い出す。
確か奈々ちゃんも、蓮が初めてって言ってたなぁと。

「すみません」自分が黙った事でさくらが謝ったので慌てる。

「違うんだ。すごく新鮮で。ぜひ会ってもらえないか?」

「…。わかりました」

自宅から近い病院に行った事もあって、さくらの家もそんなに遠くないことがわかった。

さくらの事も考え、可愛いカフェで待ち合わせる事にした。









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