虹の彼方へ～幸せな生活～
さくらは、待ち合わせの15分前に着いた。
待ち合わせには常に早めに着く様にしている。

きっと、桐島さんはまだだろうと店の扉を開いた。なぜか店全体がザワついている気がする。

「？？」不思議に思っていると、

「いらっしゃいませ」と店員さんに声を掛けられた。

「すみません。待ち合わせなんですが」

「どうぞ」と促され店内を見回す。

見ると女性客の視線を一身に集めている席が。

するとその時、その席の男性の視線がこちらへ。さくらを見ると笑顔で手を振った。

その行動に、男性を見ていた女性の視線が一斉に自分に向けられる。

ちょっとコワイ。何？？
とパニックになり動けない。

店員もまさか海斗の待ち合わせ相手とは思わなかったので、さくらを見て目を見開く。

内気なさくらは戸惑う。
自分が待ち合わせした相手が有名人だと知らないさくらは、泣きそうになる。

その時、目の前まで海斗が来ていた。









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