虹の彼方へ~幸せな生活~
「お~い。靖子いるか?」と柳田が奥に向かって声を掛ける。

「は~い」と柳田の妻が出てきた。

「何かありました?あら?奈々ちゃんじゃないの~」とテンションの上がる靖子。

「靖子、奈々さんが目眩を起こして倒れたんだ。少し、休ませてくれないか?」

「もちろん。奈々ちゃん上がって!」

柳田はそのまま仕事に戻り、奈々は柳田家のリビングに案内された。

「ソファに座ってて。何か温かい物を入れるわね」

「ありがとうございます」奈々はソファに腰掛けた。

まだ少しクラクラする奈々は目を閉じる。


そこへ柚子のいい香りが。

「奈々ちゃん、大丈夫?柚子茶を入れたから飲んでね」

「いい香り~なんか、ホッとします」
と口をつけると体全体が温もる感じがした。













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