【完】溺愛したいのは、キミだけ。
そのまま二人で花瓶を抱え教室に戻ると、教卓の前で倉田くんが私の持っていた花瓶をひょいと取り上げた。
「助かったよ。どうもありがと」
「いえいえ、どういたしまして」
するとその時、ちょうど私と倉田くんの真横をクラスの女子二人組が通りかかって。
すれ違いざま一人の女の子の肩が、ドンッと倉田くんに勢いよくぶつかってしまった。
「うわっ」
「きゃっ、ごめんねっ! 倉田くん」
その瞬間、倉田くんが手に持っていた花瓶が傾いて、中の水がこぼれる。
そしてその水は、目の前に立っていた私のスカートの裾にバシャッとかかった。
「あっ……」
太もものあたりに冷たさを感じて、思わずスカートを片手で握る。
そしたらそれを見た倉田くんがとっさに謝ってきた。
「うわ、涼川さんごめんね! 水かかっちゃった」
「だ、大丈夫だよっ」
「あ、俺ハンカチ持ってるから」
倉田くんはそう言うと、手に持っていた花瓶を教卓の上に置き、すかさずズボンのポケットからハンカチを取り出す。
そしてそれで私のスカートに付いた水を拭いてくれた。
「助かったよ。どうもありがと」
「いえいえ、どういたしまして」
するとその時、ちょうど私と倉田くんの真横をクラスの女子二人組が通りかかって。
すれ違いざま一人の女の子の肩が、ドンッと倉田くんに勢いよくぶつかってしまった。
「うわっ」
「きゃっ、ごめんねっ! 倉田くん」
その瞬間、倉田くんが手に持っていた花瓶が傾いて、中の水がこぼれる。
そしてその水は、目の前に立っていた私のスカートの裾にバシャッとかかった。
「あっ……」
太もものあたりに冷たさを感じて、思わずスカートを片手で握る。
そしたらそれを見た倉田くんがとっさに謝ってきた。
「うわ、涼川さんごめんね! 水かかっちゃった」
「だ、大丈夫だよっ」
「あ、俺ハンカチ持ってるから」
倉田くんはそう言うと、手に持っていた花瓶を教卓の上に置き、すかさずズボンのポケットからハンカチを取り出す。
そしてそれで私のスカートに付いた水を拭いてくれた。