【完】溺愛したいのは、キミだけ。
翠くん、一体どうしちゃったのかな。
「俺だけで、いいじゃん……」
「えっ?」
「他の男、眼中に入れないで」
切なげな声に、ドキッと心臓が跳ねる。
……ねぇ、どうしよう。こんな翠くん、初めて見た。
いつもは余裕たっぷりに見えるのに。
そんな必死な声で言われたら、ますます私、うぬぼれてしまいそうだよ。
抱きしめたまま、翠くんがそっと私の耳元に顔を寄せる。
唇が耳に触れるか触れないかくらいの距離まで近づいて、体が少しゾクッとする。
すると、彼は小声でボソッと囁いた。
「俺がヒナのこと独り占めしたい」
.
*
.
「俺だけで、いいじゃん……」
「えっ?」
「他の男、眼中に入れないで」
切なげな声に、ドキッと心臓が跳ねる。
……ねぇ、どうしよう。こんな翠くん、初めて見た。
いつもは余裕たっぷりに見えるのに。
そんな必死な声で言われたら、ますます私、うぬぼれてしまいそうだよ。
抱きしめたまま、翠くんがそっと私の耳元に顔を寄せる。
唇が耳に触れるか触れないかくらいの距離まで近づいて、体が少しゾクッとする。
すると、彼は小声でボソッと囁いた。
「俺がヒナのこと独り占めしたい」
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