【完】溺愛したいのは、キミだけ。
翠くんの熱い体に包まれて、自分の体がますます熱くなっていくのがわかる。


「このままずっと、俺のそばにいてよ」


耳元で囁くように言われて、また心臓がドキンと跳ねる。


ねぇこれって、熱のせいなのかな?


どうして翠くんは、そんなにドキドキすることばっかり言うんだろう。


私のこと、どう思ってるのかな?


聞きたいけど、聞けない。


だけど、この胸のドキドキの正体がなんなのかは、もうわかる。


本当は、ずっと前から気づいてた。


でも、認める勇気がなくて。自信がなくて。


だけどもう、ごまかせないくらいに私……。


翠くんが好き。


翠くんに、恋してるんだって――。


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